ドラマを見ているだけで飲み歩き気分も楽しめる、ドラマ「ワカコ酒」。
Season1の第1夜「焼き鮭」で主人公ワカコが飲んでいる日本酒を、1人でお店に入る勇気の出ない内弁慶飲兵衛の筆者がご紹介していきたいと思います。
ワカコ酒とは?
「ワカコ酒」とは新久千映(しんきゅう ちえ)先生による、累計発行部数が250万部(紙・電子合計)を超える人気漫画です。
2011年から月刊コミックゼノンで連載が開始され、同誌のウェブコミック「WEBコミックぜにょん」でも配信されています。
WEBコミックぜにょん
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ストーリー
村崎ワカコは26歳のOL。「酒呑みの舌」を持つ呑兵衛女子。思い立ったら初めての店でも躊躇なく一見で暖簾をくぐり、美味しい料理を肴に酒を嗜む。酒と肴の相性が思惑通り合致した時、思わず「ぷしゅー」と感嘆の吐息が漏れ、一献傾けつつ至福な気分に浸る。
参考リンク:ワカコ酒 – Wikipedia
ワカコ酒と言えば「ぷしゅー」と言うセリフ?擬音?心の声?がお馴染みです。
ドラマ版では「ぷしゅー」の表現が大袈裟だと言う声も聞かれますね。
ドラマ「ワカコ酒」
ドラマは2015年にSeason1が制作され、2020年までにSeason5まで制作されている人気シリーズです。
ドラマ「ワカコ酒」Season1 公式サイト
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ドラマ「ワカコ酒」公式twitter
主人公の村崎ワカコを演じるのは、女優の武田梨奈さんです。
武田梨奈さんは「ワカコ酒」が連続ドラマ初主演でした。
武田梨奈さんといえば、空手が得意で頭突きで瓦割りをしていたCMが有名です。
武田梨奈オフィシャルtwitter
ドラマの特徴は、ほぼワカコのモノローグで進む漫画に対して職場や常連の店などの人間関係のストーリーが追加されていること。
さらに漫画ではわからない、ワカコが行く実際のお店とお酒が紹介されることが挙げられます。
鮭なら日本酒
飲兵衛女子のワカコ(武田梨奈)は、職場で上司に急に仕事を振られてしまいました。
モヤモヤした気持ちを抱えながらアフターファイブに繰り出します。
ワカコは代田橋のめんそーれ大都市場内にある鮭専門店の「しゃけ小島」さんにやって来ました。
今日のお目当てはもちろん「鮭」。
「鮭なら日本酒」だというワカコは、店員さんにおすすめを聞いて上鮭と國権を注文します。
國権とは?
國権は福島県の国権酒造で造られている銘柄です。
国権酒造株式会社
国権酒造は創立明治10年。全商品が、吟醸酒・純米酒・本醸造酒の3種に分類される特定名称酒のみを製造しています。
國権にも種類があり、今回ワカコが飲んでいたのは特別純米酒 國権 夢の香です。
スッキリとしたマイルドな口当たりが特徴です。
劇中でもワカコが言っていましたが、ラベルが可愛いお酒ですね。
鮭には…ご飯セット!?
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注文した國権と上鮭に、ワカコは「日本酒と鮭の皮はこたえられん」と上機嫌。
日本酒と鮭(特に皮)の組み合わせには並々ならない思い入れのある様子のワカコ。
そんなワカコのことが気になっている、隣の席のサラリーマンの男性。
ワカコと同じく焼き鮭を注文し、「鮭の皮が好き」「鮭の皮は大人の味覚」とアピールします。
「この人わかってる…!」と熱い同意と「何の酒を注文するのか」と期待を持ったワカコでしたが…
男性が注文したのは、なんとご飯セット。
ワカコは何とも言えない表情になります。
飲兵衛ならこの気持ちがわかるでしょうと言わんばかりのこの描写。
私もワカコに完全同意です!晩ご飯の鮭にご飯セットは無いよ…!
ドラマの最後に表示される作者の新久先生のイラストにも
「鮭は皮、皮には日本酒」と書かれているので先生本人のエピソードなのかも知れませんね。
興をそがれてしまったワカコはそそくさと、その店を立ち去るのでした。
雰囲気の良さそうな2軒目の飲み屋
「鮭の皮でまったり飲めないものかしら」
「世の中ってそうなのかしら」
と飲み足りなさを感じるワカコ。
2軒目はまったりお酒が飲めそうないい雰囲気の飲み屋。
そこで店員さんにおすすめされた日本酒が「城川郷 尾根越えて」です。
ワカコはお通しで出されたアスパラと、「城川郷 尾根越えて」の相性の良さを堪能します。
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城川郷 尾根越えてとは?
「城川郷 尾根越えて」とは、愛媛県にある中城本家酒造でつくられている銘柄です。
中城本家酒造合名会社
城川町にある法燈650年を誇る古刹・禹門山竜沢寺。そのお寺を読んだ「尾根越えて 尾根のたかえの 花の寺」という句があります。幾つもの屋根を越えた城川町をまさしく表現していると感じ命名しました。麹米50%、掛米58%、山田錦としずく媛の好適米を使用した特別純米で、やわらかな味わいと旨味が特徴のお酒。様々なお料理との相性も抜群で、女性にも楽しんで頂きたい一品です。
参考リンク:愛媛県酒造協同組合ホームページ
劇中でも珍しい名前だと触れられていましたが、地元のお寺を詠んだ句が由来だったんですね。
忘れさせるのではなく気づかせてくれる酒
「好きなものなんでも作るよ」という店の大将の言葉に、ワカコは店のメニューに無いなめろうをオーダーしました。
ワカコはふと、急なオーダーをした自分と急に仕事を振ってきた上司を重ねます。
そもそも明後日の15時までの仕事は急なのか?という疑問はさておき大将がなめろうを作るシーンの美味しそうなこと…!
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大将の心意気に、急な仕事へ文句を言う自分を省みるワカコ。
店を出る時にワカコは
「なめろうを急に頼んで…ありがとうございました」と大将にお礼を言います。
大将は照れ臭そうに「メニューにない日本酒もあるから」とそれとなく「また来いよ」とワカコに伝えるのでした。
私は「そんな馴染みの店がほしいー!」と思いました。
店員さんも顔が良いし通うには最高ですね。
仕事のモヤモヤについて「忘れさせるのではなく気づかせてくれるからお酒が好きだ」と言い、明日の仕事へのやる気をみなぎらせ帰路につくワカコなのでした。
まとめ
ワカコ酒の第1夜は「魚と日本酒」の回でした。
「焼き鮭」と「なめろう」(アスパラガスも)がとっても美味しそうで、お酒が飲みたくなる!
それぞれに「國権」と「城川郷 尾根越えて」を合わせて味わってみたいなと思いました。
ワカコ酒を見る時は、自分のお酒とおつまみが必須ですね!