カクテルのベースに大活躍のジンは、単体で飲むことは少ないかもしれません。
しかし、実はジンって宅飲みにおすすめのお酒で、単体で飲んでもすごくおいしいんです。
この記事では、宅飲みに最適なジンのおすすめ10銘柄と飲み方をご紹介します。
管理人は、仕事のストレス解消も兼ねて、カクテルを楽しむためにシェイカー一式を購入。
シェイカー利用でとにかくお酒がよく冷えるので、キレの良い味わいになって後味も最高。
カクテルセットを買う前は、同時にステアするためのミキシンググラスも…と思っていたのですが、カクテルビギナーのワタシには、シェイカーセットで充分でした。
楽しいんだけど、妻もガブガブ飲むようになり、ジンの減りが速い!!
ジンってどんなお酒?
ジンは蒸留酒の一種で、ラムやウォッカ、テキーラと合わせ4大スピリッツの一角を成しています。
基本的にあっさりした味わいと果実やハーブの豊かな風味を楽しめますが、これはジュパニーベリーという果実やコリアンダーなどのハーブで香り付けしているため。
歴史は非常に古く、18世紀にはすでに一般市民の間で広まっていました。
発祥やルーツは定かになっていないものの、11世紀頃にはジュニパーベリーを使った蒸留酒が造られていたそうです。
ちなみにジンという名称ですが、一説にはジュパニーベリーを指すオランダ語(ジュニパー)が次第に変化し、ジンと呼ばれるようになったとのこと。
オランダで造られたジンの原型はジュネヴァと呼ばれていましたが、現在でもオランダで造られるジンを同様の名称で呼びます。
ジンの種類ごとに銘柄を紹介!
一口にジンといっても種類はさまざま。
以下ではジンの種類と宅飲みにおすすめの銘柄について解説していきます。
全てネットで買えますので、気になる銘柄があったら試してみて下さいね。
ドライジンはカクテルベースに最適
イギリス発祥のドライジンは、ジンの中でも宅飲みにおすすめで、さまざまな飲み方が楽しめます。
カクテルのベースにするのが一般的なものの、口当たりがよいためショットやロックも最適ですね。
世界的に一番普及しているジンです。
銘柄の多さもポイント。
後述のオールドトムジンより幅広い銘柄がありますので、飲み比べてみてはいかがでしょうか?
色んな銘柄を集めて、宅飲みでジンパーティを開くのもおすすめですよ。
ビーフィーター・ジン
色んな銘柄のあるドライジンですが、コスパと汎用性を兼ね備えている銘柄がビーフィーター・ジンです。
1820年以来、創業地のロンドンで変わらぬ味を守り続けているビフィーター。柑橘系の爽やかな風味と、キレのある後味が絶妙なバランスを保っています。
全く癖がないうえに価格が安いので、迷ったらストックしておくべき一本。
水やソーダはもちろん、オレンジジュースで割ってもおいしく飲めちゃいます。
何よりコスパ最強銘柄ですから、安くおいしいお酒を飲みたい!という時にも最適ですよ。
ボンベイ・サファイア
宅飲みで極上の味を楽しみたい人におすすめの銘柄がボンベイ・サファイア。
こちらは「安くてウマい」を体現した銘柄で、同価格帯のジンの中ではおそらく最高峰の銘柄かもしれません。上記のビフィーターより価格は高いですが、質も重視するなら一度は飲まないと損です。
口に含んだ瞬間広がるハーブの香りと、パンチの効いたアルコールのバランスが絶妙な一本。癖がほとんどありませんので、ジン入門にもおすすめですよ。
管理人も、たまに買います。
どこでも取り扱いがあり、手に入りやすいのも良いところ。
他のジンと比べ癖のある味という意見も見かけますが、個人的にはスッキリ味の印象。
見た目もよくて、リビングにポンと置いてあっても見栄えがいい。
もっと味わい深いのが、スター・オブ・ボンベイ。
サファイアを飲み慣れた頃に、スターを試してみてください。
コーヴァル
価格よりも質にこだわりたい人に最適なのがコーヴァルです。
ドライジンの中では価格が高い部類に入りますが、味わいはとても上質。
ジュニパーベリーの香りやシトラス系の爽やかな味が口いっぱいに広がります。
一方でアルコール度数は高く、喉の奥を突き刺すような感覚が楽しめます。
繊細なのにどこか荒々しい。
そんな言葉が似合います。
ショットやロックで飲んでもいいですが、カクテルベースにするのがおすすめ。
上品な味わいが活かせますので、モスコミュールやジントニックなど、シンプルなカクテルを作る時に使ってみましょう。
ドライジン・エクストラ
国産のジンを楽しみたい人に向いているのがこちらのドライジン・エクストラ。
最初にご紹介したビフィーダーよりコスパに優れ、気軽に購入できます。7種類のスパイスで味付けされており、爽やかで癖のない味わいはカクテルのベースにピッタリです。濃い味が苦手な日本人向け、ともいえますね。
価格の安さを不安に感じるかもしれませんが、手頃な価格でジンの風味を感じられる一本です。
タンカレー ロンドン ドライジン
管理人おすすめ。
キレがいい味わいが、私の味覚にあっているようです。
ジンはあんまりという人も、これは飲めるといった感想も。
これ、おいしいんです。
機会があれば、試飲してみてください。
うちでは、これでマティーニを作っています。
タンカレー ナンバーテンもおすすめ。
リカーショップで100円単位で少しでも安く売っていることがあれば、迷わず買っています。
香りや味もよく、他のジンが物足りなく感じるかも。
オールドトムジンは甘いお酒が好きな人向け
お酒は甘くないと嫌!という人に最適なのがオールドトムジンです。
砂糖などの糖分を添加して造られたジンで、銘柄により甘さが大きく変わります。
そのため、カロリーや糖質が気になる人は注意しましょう。
しかし、甘さを除いても宅飲みにはおすすめのジンです。
カクテルのベースはもちろん、水割りやソーダ割りとして飲むのにもピッタリ。
無糖の飲料なら大抵合いますので、色々試してみるのもいいですね。
ヘイマンズ・ロンドン
初めてオールドトムジンを飲む人におすすめの銘柄がヘイマンズ・ロンドン。
代表銘柄といっても過言ではありません。筆者も一時夢中になっていた銘柄で、価格の安さと味わいが絶妙なバランスでまとまっています。
ヘイマンズ・ロンドンは上品な甘みが魅力。
口に含んだ後は風味豊かなハーブの香りが広がります。
そのまま飲んでもいいですが、宅飲みならソーダ割りがおすすめ。
甘みが和らぎますので、どんどんお酒が進みますよ。
ただし、飲みすぎないよう注意して下さいね。
ジンクス
ヘイマンズ・ロンドンと同じく豊かな風味を楽しめるのがジンクスです。
控えめな甘さとパンチの効いたフレーバーが特徴で、特にオレンジやレモンなど柑橘系の香りが楽しめます。飲みやすいのでカクテルのベースにもピッタリですよ。
ジンクスは世界的に愛される銘柄ですが、その理由はボトルにもあります。
他のジンはシンプルなボトルが多いですが、ジンクスのそれは愛らしい猫が描かれているんです。
このボトル目的で買う人もいるくらいなので、デザインが気に入ったら一本いかがですか?
私も好きでよく購入するのが、この猫瓶。
オールドトムキャットの看板に由来しているオールドトムジン。
この黒猫マークに正統派としての歴史を感じませんか?
3500円前後で買えるかな??
そこまで安くないけれど、味が好き。
オールドトムは甘いというけれど、私はそこまで甘さを感じないです。
ちょうどいいほのかな甘味の印象です。
18世紀前半に起きた狂気のジン時代と言われる状況を受け、イギリス政府はジンの流通をくい止めようと、ジンの製造が難しくなるほどの高い課税と厳しい免許制度を課したが、これは結局のところ、シーンの地下化、ジンの密造を引き起こすこととなった。 オールド・トム・ジンという呼称は、通説では18世紀のロンドンでジンの密売を行ったキャプテン・ダドリー・ブラッドストリートの店舗に架けられた黒猫(「Old Tom Cat」)の木製看板に由来すると言われる[2]。
オールド・トム・ジン – Wikipedia
ジェンセン
価格より質にこだわる人におすすめのジンがジェンセンです。
他の銘柄より値が張るものの、その価値に見合った味わいが楽しめます。19世紀のレシピを忠実に再現しており、雑味が極限まで抑えられています。その味わいは奥ゆかしくて、一度飲んだら他のジンが飲めなくなる…そう断言できるくらいですね。
ちなみにボトルのデザインは極限までにミニマル。ジンクスのようにオシャレですので、インテリアとして飾ってみるのもありですね。
編集注:ジェンセン オールドトムは、楽天でもAmazonでも商品はあるにはあるのですが、表示できなかったり、在庫が安定しなかったり(泣)
ボーズ
より気軽にオールドトムジンを楽しみたい人にはボーズがおすすめです。
ヘイマンズ・ロンドンよりも価格が安く、千円台で購入できるのがポイント。それでいて風味は上品で、柑橘系の爽やかな香りを楽しめます。感じ方は人それぞれですが、甘さはやや強めです。
ちなみにカクテルのトム・コリンズのベースとしてボーズを選ぶ人もいます。ジンとレモンジュース、炭酸水の3つがあれば作れますので、宅飲みにもおすすめですよ。
シュタインヘーガーはシンプルな味わいが特徴
シュタインヘーガーは非常にシンプルな味わいがポイント。
ドライジンよりあっさりした味を好む人に向いています。ドイツ西部のシュタインハーゲンという街で造られており、新鮮なジュニパーベリーを原料に用いています。
シュタインヘーガーは銘柄の少なさは欠点といえる一方、そのシンプルな味わいから飲み方の選択肢は豊富。例えばロックやショットで飲んでもおいしいですし、ジュースなどの飲料で割ってもイケます。カクテルのベースにもおすすめなので、宅飲み向けのジンともいえますね。
シュリヒテ
シュタインヘーガーを代表する銘柄がシュリヒテです。
少しマニアックな銘柄ですが、控えめな甘さとキレのある後味はまさに日本人向け。シュタインヘーガー入門用としても最適な一本です。
アルコール度数は38度と決して低くありませんが、ショットやロックで嗜むのがおすすめ。癖がなく、ジュニパーベリーの爽やかな風味を楽しめます。色んなカクテルのベースにも使えますので、常備しておくと役立ちますよ。
ジュネヴァは風味豊かで飲み方も色々
ジンの原型とされているのがオランダ発のジュネヴァ。
オランダジンとも呼ばれています。他のジンとは違い、濃厚かつクリーミーな風味が特徴です。カクテルベースにも向いているものの、ショットで飲むと違いがはっきりと分かりますよ。
原料には穀物を使用していますが、蒸留回数の少なさが独特の濃厚な味を生み出しています。穀物を使うジンは他にもあるので、本当に同じ蒸留酒なのかと混乱するかもしれません。ちなみにネットでも簡単に買えますので、家飲み用のジンを探している人におすすめ。一度飲むと病みつきになる独特の味わいがあります。
ボルス・ジュネヴァ
ジュネヴァを代表する銘柄の一つがボルスです。
19世紀から続くレシピを使用して、昔から変わらぬ味を守り続けています。原料には小麦やトウモロコシが使われており、ほのかな甘みと穀物の独特の香りが楽しめます。ウイスキーにも似た味わいですね。
飲み方も自由自在。ショットで楽しむのはもちろん、炭酸やジュースなどで割って飲んでもいいですよ。ただし、アルコール度数は42度もあるため、飲み過ぎには気をつけて下さいね。
まとめ
一口にジンといっても種類はさまざま。ドライジンからジュネヴァまで銘柄はたくさんあるものの、原料が違えば風味も全く異なります。飲み方によっても味が変わりますから、宅飲みで複数のジンを飲み比べてみるのもおすすめですよ。
上記でご紹介した10銘柄は全てネットで購入できます。一部を除き価格も安いので、気になる銘柄があったらぜひ試してみて下さい。
この記事を書いたライター
親から飲んべえ体質を忠実に受け継いだKouheiです。安くて美味しいお酒を求め、そして安くて美味しい肴や料理を求めて試行錯誤の日々。ちなみに焼酎と泡盛、ビールを愛飲します。
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