コロナウイルス感染拡大の影響で各々が外出自粛をしている最中、オンラインで飲む新しい宅飲みスタイルが誕生しました。
その一方で、自宅で飲めるというところから油断してたくさんの量のお酒を飲んでしまう人が急増しています。
居酒屋での飲み会と異なり、どうして多量のお酒を飲んでしまうのでしょうか?また、解決方法はあるのでしょうか?
本記事では、オンライン宅飲みで酒量が増えてしまう原因と対処法について解説しています。
オンライン宅飲み最大のメリットは「時間を気にせずお酒を飲める」こと!
宅飲みのメリットは、以下の内容が挙げられます。
- 終電等の時間を気にしなくて良いためお酒を飲みやすい
- リラックスしながらお酒を飲むことができる
- 好きなお酒を安く飲める
- 昼間からお酒を飲むことができる
お酒が好きなあなたにとって、オンライン宅飲みや家飲みは非常にメリットがありませんか?
筆者もお酒を飲む時間を気にせず、日本酒などの強いお酒を楽しめるオンライン宅飲みが大好きです。
コロナ禍でオンライン宅飲みのデメリットがあらわに
宅飲みのメリットがたくさんある一方で、コロナウイルスの感染拡大の影響により、オンラインを利用したおうち時間を楽しく過ごす宅飲みでのデメリットが露見されました。
自宅というリラックスできる空間からか、油断して普段飲むよりもたくさんのお酒の量を摂取しがちになるという側面が懸念されています。
コロナ禍により居酒屋での飲み会が個人間で自粛されている一方で流行りはじめた「オンライン宅飲み」では、家に帰らずとも自宅で飲み会を実施できるため、自分がどれ位の量のお酒を飲んだかが把握しづらいのです。
また、オンライン宅飲みでは家にある好きなお酒で飲み会が成立してしまうだけでなく、居酒屋で注文するよりも安くお酒を購入できることから、お酒を購入する量も多くなりがちなのです。
厚生労働省が提唱する「節度ある適度な飲酒」量とは?<
厚生労働省が提唱する「節度ある適度な飲酒」の目安量は、平均約20gとしています。お酒の中に含まれるアルコール量平均約20gというのは、「ビール中瓶1本」や「日本酒1合」のことです。
筆者自身や筆者の飲み仲間の中も、実際にオンライン宅飲みというリラックスできる時間からか、普段飲酒の量に気を付けているワインや日本酒を、この機会だからといってつい飲んでいたな、と今振り返れば思います。
ストレス発散をお酒に頼っている傾向も
楽しい「オンライン宅飲み」による飲酒量の増加もある一方で、不慣れな在宅勤務や長期にわたる外出自粛、いつ終わるか先の見えないコロナウイルス感染拡大の影響によるストレス発散に、お酒を飲む人も増えている傾向もあります。
ストレス発散だけでなく、寝れない時の対処としてお酒を飲む人が少なからず存在していますが、その際に厚生労働省が提唱する「節度ある適度な飲酒」を超えた量を飲んでしまいがちであると、医療関係者からも注意喚起がされています。
お酒の量が増えてしまうと、アルコール依存症の危険性も高まり、健康被害が懸念されるからです。
オンライン宅飲みでお酒の量を気を付けるには?対処法5つ
リラックスした空間で大好きなお酒を諦めたくありませんよね!
では、オンライン宅飲みでお酒の量に気をつけながら楽しく飲むためにはどうしたらよいでしょうか?ここからは対処法を5つご紹介します。
1)オンライン宅飲みの終了時間を参加者同士で決める
大手飲料メーカーのキリンホールディングスが、オンライン宅飲みのデメリットを解消するために「スロードリンク」を提唱しています。
キリンホールディングスが提唱する「スロードリンク」は、自分のペースでゆっくりお酒を楽しむ、新しいお酒の飲み方です。
キリンホールディングスの公式ホームページにも書いていますが、お酒は『飲む「量」ではなく、流れる「時」』が大事です。
居酒屋で飲むときと同じように、オンライン宅飲みの時間を決めることが解決の近道です。
2)おつまみを早い段階で食べ、水をこまめに摂取する
居酒屋での飲み会のようにオフラインになると注文すれば店員さんがおつまみやお水を出してくれますが、宅飲みではそうはいきません。
そのため、おつまみをシッカリ用意し、早い段階で食しながら、お水も準備したうえでオンライン宅飲みを楽しみましょう。
人間の成人の身体は約60〜65%が水分でできています。食事や水を摂りながらお酒を飲むと脱水症状を防止して身体の負担を軽減できますし、酔いも回りにくくなります。
おすすめのおつまみは、消化もしやすいタンパク質豊富な半熟たまごやベビーチーズ、あぶり焼きチキンといった動物性たんぱく質が豊富な食べ物です。
3)お酒の量を予め決めておく
通常の居酒屋での飲み会と同じく、オンライン宅飲みでは予めどんなお酒を飲むのかやお酒の量を決めておくと、飲みすぎ防止に繋がります。
筆者も経験が良くありますが、お酒を飲んだ量がわからなくなったり、違う種類のお酒を摂取すると「ちゃんぽん」状態になってしまい、体調不良や二日酔いの原因に繋がります。
翌日に残るお酒の飲み方が体調を悪くするのは、オンライン宅飲みだけでなく、普段の居酒屋のみでも同じですよね。せっかくのオンライン宅飲みでも、胃痛がしたり頭痛となると、いい気分ではないものです。
オンライン宅飲みの翌日も気持ちよく起床できるように、お酒の量は無理のない範囲で予め決めてしまいましょう。
宅飲みでの飲みすぎ対策に!お酒の量がわかるアプリも登場!
コロナウイルス感染拡大の影響によるオンライン宅飲みの増加によって懸念される飲みすぎ対策の一環として、最近お酒の量をスマートフォンで管理するアプリ「減酒くん」が登場しました。
「減酒くん」内にあるカレンダーに摂取したお酒の種類を登録し、減酒できたかを個人で評価してくというもの。
データが集まると、これまで摂取した純アルコール量をグラフで見ることができますので、オンライン宅飲み時のお酒管理に大変有効ですし、お酒の量を減らしたい人にもおすすめです。
まとめ
コロナ禍でますます需要が高まるオンライン宅飲み。自宅という慣れた空間で行う飲み会である一方、つい油断をしてしまい多量のお酒を飲んでしまい、お酒に飲まれるという人が増加傾向にあります。
大切なのは、自分が無理なく飲めるお酒の量をしっかり把握し、食事や水を摂取しながら楽しむことです。
オンライン宅飲みで飲むお酒の量を調節しながら、お酒を楽しみましょう!
この記事を書いたライター
あさひなペコ
父母が日本酒どころ長野県と山形県出身の東京人。
ネイティブ東京のお酒好きが、2020年9月よりビール大国ドイツへ移住しました!
初めての飲酒はドイツビール、そしてドイツワイン。その後は日本酒の魅力にハマり、旅先で有名な日本酒を飲んでは個人で記録を取っている。
好きなお酒は日本酒(おすすめは雅山流、水尾)、ドイツビール(ヴァイツェン)、ドイツワイン(フランケン白)
Twitter:@AsahinaPeco_DE
top-image Photo by Hristo Sahatchiev on Unsplash